国立大学に期待されることは、高等教育の提供、イノベーションの種の創出、地域文化の継承と発展、地域貢献と地域振興、環境保全と持続可能な発展、地域創生のリーダーシップ、国際化の推進等、多岐にわたります。なかでも、地域の学生に高等教育の機会を提供し、地域と我が国の将来を担う人材の育成に貢献することは、地域に根差す国立大学の最重要の使命と感じます。
理工学部は理学と工学を組み合わせた教育・研究が行われる学部であり、実験やプロジェクトベースの学習を通じた、実践的な体験に重点が置かれています。そのため、一般的に、修学に掛かる費用は多くなる傾向にあります。そこで、我々は、この岩手大学創立80周年記念事業プロジェクトにおいて、修学支援基金強化プロジェクトを掲げました。
理工学部では、これまでも、個人および企業有志の方々からのご寄付等により学生支援基金をつくり、独自の給付型奨学金として、令和元年度より、のべ56名の学生を支援してきました。今後も持続して支援を行うために、皆様方のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
理工学部長
長田 洋