自然災害の頻発する昨今、被災地での獣医療は家族の一員である動物の命を守るだけでなく、被災者の心の癒しとしても重要な役割を果たしています。能登半島地震被災地で活躍中の「わんにゃん号」や、全国各地の被災地・過疎境地で活躍してきた「牛バス号」は、老朽化が著しく、更新が急務となっております。被災地での稼働が多くなることは望まれませんが、これらの移動診療設備と遠隔診療技術の活用は、獣医師不足に悩む過疎境地での獣医療にも大きな可能性を秘めています。移動診療設備の更新と遠隔診療機材の導入は、被災地や過疎境地における動物の命と人の心の健康を守る未来への架け橋となります。皆様のご支援とご協力を心よりお願い申し上げます。
獣医学部設置準備教授会議長
佐藤 洋