盛岡市動物公園ZOOMO園長/獣医師
辻本 恒徳さん
農学部 卒業
- Q1
- まず、獣医師を志された理由や、岩手大学を選ばれた決め手を教えてください。
もともと動物に興味があり、テレビ番組や本を通して動物の世界に惹かれていました。ただ、家で動物を飼っていたわけではなく、「自分の犬を獣医さんに救ってもらった」というような獣医師を志すきっかけとしてよく語られるようなエピソードもありません。高校生の頃、将来動物に関わる仕事をしたいと考えた時に、獣医師として直接動物に関わるか、医学・生物研究を通じて関わるかで迷い、最終的に動物と直接向き合える獣医師の道を選びました。
愛知県半田市出身の私は、一番近い獣医学科は岐阜大学にありましたが、「知らない土地で一から新しい生活をしたい」という思いが強く、あえて遠方への進学を希望しました。そんな時、高校の友人(岩手県釜石市出身)から「岩手大学はいいぞ」と何度も勧められ、気づけばすっかり魅力を感じるようになっていました。獣医学の歴史ある大学で多くを学べるだろうという期待もあり、岩手大学への進学を決めました。
実際に盛岡へ来た当初は、「とんでもなく寒いところに来てしまった」と驚きました。高松の池のそばに下宿していましたが、当時の冬は今よりずっと気温が低くアイスホッケーができるほど池がしっかり凍っていました。銭湯に行くと、家に帰り着く前に髪が凍っていたことを思い出します。また、新幹線がまだ開業していなかった時代で、盛岡駅前には「りんご」と書かれた看板がある平屋のお店があるくらいで、他には何もありませんでした。夜行列車で朝に到着し、駅に降り立った瞬間のショックは今でも覚えています(笑)。それでも開運橋を渡ると街の賑わいが広がり、「県庁所在地の大きな街なんだ」と安心したのを覚えています。あれから約50年、現在の盛岡駅前の発展は本当にすごいですね。
愛知県半田市出身の私は、一番近い獣医学科は岐阜大学にありましたが、「知らない土地で一から新しい生活をしたい」という思いが強く、あえて遠方への進学を希望しました。そんな時、高校の友人(岩手県釜石市出身)から「岩手大学はいいぞ」と何度も勧められ、気づけばすっかり魅力を感じるようになっていました。獣医学の歴史ある大学で多くを学べるだろうという期待もあり、岩手大学への進学を決めました。
実際に盛岡へ来た当初は、「とんでもなく寒いところに来てしまった」と驚きました。高松の池のそばに下宿していましたが、当時の冬は今よりずっと気温が低くアイスホッケーができるほど池がしっかり凍っていました。銭湯に行くと、家に帰り着く前に髪が凍っていたことを思い出します。また、新幹線がまだ開業していなかった時代で、盛岡駅前には「りんご」と書かれた看板がある平屋のお店があるくらいで、他には何もありませんでした。夜行列車で朝に到着し、駅に降り立った瞬間のショックは今でも覚えています(笑)。それでも開運橋を渡ると街の賑わいが広がり、「県庁所在地の大きな街なんだ」と安心したのを覚えています。あれから約50年、現在の盛岡駅前の発展は本当にすごいですね。
- Q2
- 岩手大学での学びや経験の中で、現在の仕事につながっていると感じることは何でしょうか。
大学での学びは、今の仕事すべてに直結しています。私は家畜病理学研究室に所属し、牛の白血病を減らすための研究に取り組んでいました。毎日のように運ばれてくる牛を解剖し、病気の仕組みを観察する経験は、想像以上に重労働でしたが、獣医師としての大きな基礎となりました。
動物園の動物も、亡くなると病気の原因を探るために解剖します。もちろん目的は解剖ではなく、生きている間に適切な診療を行うことです。しかし、動物園の動物は聴診や体温測定が難しいことが多く、観察や飼育係からの情報を基に体の中で何が起きているかを想像しなければなりません。その「想像する力」は、学生時代に数多くの解剖を経験したからこそ身についたものです。
検査データがそろわない状況でも診断を下さなければならない場面は多く、解剖を通して身体構造や病気の成り立ちを理解した経験は今の仕事に大きく役立っています。学生にとっても、解剖は獣医師としての基礎を体感的に学べる、とても重要な機会だと思います。
動物園の動物も、亡くなると病気の原因を探るために解剖します。もちろん目的は解剖ではなく、生きている間に適切な診療を行うことです。しかし、動物園の動物は聴診や体温測定が難しいことが多く、観察や飼育係からの情報を基に体の中で何が起きているかを想像しなければなりません。その「想像する力」は、学生時代に数多くの解剖を経験したからこそ身についたものです。
検査データがそろわない状況でも診断を下さなければならない場面は多く、解剖を通して身体構造や病気の成り立ちを理解した経験は今の仕事に大きく役立っています。学生にとっても、解剖は獣医師としての基礎を体感的に学べる、とても重要な機会だと思います。

- Q3
- 獣医師、そして動物公園の園長として、大切にしている価値観を教えてください。
私が大切にしているのは、「動物は本当におもしろい」というシンプルな思いです。もともと動物、特に野生動物に興味があり獣医師を志し、動物園で働くようになりました。動物園には家畜だけでなく多様な動物がいて、それぞれの生態や行動には違いと共通点があります。それは自然の中で進化する過程で動物たちが獲得してきたものなので非常に興味深いです。
獣医師としては、診断や治療をするだけでなく、治療後に動物が回復しやすい環境を整えることも重要です。動物が本来どんな環境で暮らし、何を食べているかを理解し、それを飼育環境に反映することで、治療効果が変わります。例えば、水辺に暮らす鳥なら大きなプールを整えるなど、生態に合わせた環境づくりが不可欠です。こうした工夫が動物の回復につながるのを見ると、改めて動物の面白さを実感します。
園長としては、直接治療する機会は減りましたが、動物や自然の魅力を来園者に伝える「普及啓発」が大切な役割です。動物たちが自然選択を経て身につけてきた特徴はとても興味深く、その面白さを来園者に知っていただくことにやりがいを感じます。ただ、実際は職員の人事管理など“人間の仕事”の比重の方が多いのですが(笑)。
園内には動物病院があり、多くの動物はそこで治療しますが、大型動物は病院まで運ぶことができないため、動物を飼育する施設で診療することもあります。野生動物については大学で専門的に学ぶ機会はありませんでしたが、基本の獣医療は犬や猫など家畜で学びました。犬についてはキツネやタヌキ、猫についてはライオンやピューマにも応用できます。もちろん、タヌキを犬のようにスムーズに診療台に乗せることはできませんが、診療台の上でやることは同じです。ただし、動物ごとに扱い方や環境づくりは異なり、そこがまた面白いところだと感じています。
獣医師としては、診断や治療をするだけでなく、治療後に動物が回復しやすい環境を整えることも重要です。動物が本来どんな環境で暮らし、何を食べているかを理解し、それを飼育環境に反映することで、治療効果が変わります。例えば、水辺に暮らす鳥なら大きなプールを整えるなど、生態に合わせた環境づくりが不可欠です。こうした工夫が動物の回復につながるのを見ると、改めて動物の面白さを実感します。
園長としては、直接治療する機会は減りましたが、動物や自然の魅力を来園者に伝える「普及啓発」が大切な役割です。動物たちが自然選択を経て身につけてきた特徴はとても興味深く、その面白さを来園者に知っていただくことにやりがいを感じます。ただ、実際は職員の人事管理など“人間の仕事”の比重の方が多いのですが(笑)。
園内には動物病院があり、多くの動物はそこで治療しますが、大型動物は病院まで運ぶことができないため、動物を飼育する施設で診療することもあります。野生動物については大学で専門的に学ぶ機会はありませんでしたが、基本の獣医療は犬や猫など家畜で学びました。犬についてはキツネやタヌキ、猫についてはライオンやピューマにも応用できます。もちろん、タヌキを犬のようにスムーズに診療台に乗せることはできませんが、診療台の上でやることは同じです。ただし、動物ごとに扱い方や環境づくりは異なり、そこがまた面白いところだと感じています。
- Q4
- 動物公園で働く中で、特に印象に残っている出来事はありますか?
最も印象深いのはアフリカゾウとの関わりです。現在は人工授精に取り組んでいますが、そこに至るまでに長い道のりがありました。
ZOOMOでは1991年、アフリカ園の二次開園に合わせて、1歳のオスとメスのアフリカゾウをアフリカから導入しました。ゾウの臨床は特殊なところがたくさんあるのですが、2頭は順調に成長しました。やがてメスの花子が10歳頃に妊娠しました。経過も良好だったのですが、出産が難産となってしまったのです。赤ちゃんゾウは約100kgもあります。ウシやウマの難産であれば産道に手を入れて器具などを使いながら引き出すのですが、ゾウの産道はお尻側ではなく腹側へ回り込む特殊な構造で同じようにはできません。上司には止められたのですが、私はなんとかお腹の下に潜り込み、三日三晩対応しました。それでも赤ちゃんはすでに亡くなっていました。さらに赤ちゃん排出後には安心した様子を見せていた花子も翌朝には息を引き取りました。三日以上にわたり身体に大きな負担がかかっていたため、一抹の不安はありましたが、まさかという思いでした。アフリカゾウの妊娠例は多くありません。無事に生まれれば大きな成果になると期待していた矢先、難産となり母子ともに失ってしまった――まさに天国から地獄に突き落とされたような衝撃でした。
その後、東京で生まれた「マオ」を迎え、残ったオスの太郎との繁殖を試みましたが、太郎もほどなく亡くなりました。それでも諦めず、海外で成功している人工授精に学び、5年前から準備を進め、2年前から2回挑戦しています。まだ妊娠には至っていませんが、ドイツの専門家を招きながら取り組みを続けています。
1991年から今日まで、妊娠・出産に限らずアフリカゾウとは向き合い続けてきました。大きく、強く、賢い難しい相手ですが、獣医師として大きなやりがいを感じます。野生動物に関わる醍醐味そのものであり、私にとって最も印象深い経験です。
ZOOMOでは1991年、アフリカ園の二次開園に合わせて、1歳のオスとメスのアフリカゾウをアフリカから導入しました。ゾウの臨床は特殊なところがたくさんあるのですが、2頭は順調に成長しました。やがてメスの花子が10歳頃に妊娠しました。経過も良好だったのですが、出産が難産となってしまったのです。赤ちゃんゾウは約100kgもあります。ウシやウマの難産であれば産道に手を入れて器具などを使いながら引き出すのですが、ゾウの産道はお尻側ではなく腹側へ回り込む特殊な構造で同じようにはできません。上司には止められたのですが、私はなんとかお腹の下に潜り込み、三日三晩対応しました。それでも赤ちゃんはすでに亡くなっていました。さらに赤ちゃん排出後には安心した様子を見せていた花子も翌朝には息を引き取りました。三日以上にわたり身体に大きな負担がかかっていたため、一抹の不安はありましたが、まさかという思いでした。アフリカゾウの妊娠例は多くありません。無事に生まれれば大きな成果になると期待していた矢先、難産となり母子ともに失ってしまった――まさに天国から地獄に突き落とされたような衝撃でした。
その後、東京で生まれた「マオ」を迎え、残ったオスの太郎との繁殖を試みましたが、太郎もほどなく亡くなりました。それでも諦めず、海外で成功している人工授精に学び、5年前から準備を進め、2年前から2回挑戦しています。まだ妊娠には至っていませんが、ドイツの専門家を招きながら取り組みを続けています。
1991年から今日まで、妊娠・出産に限らずアフリカゾウとは向き合い続けてきました。大きく、強く、賢い難しい相手ですが、獣医師として大きなやりがいを感じます。野生動物に関わる醍醐味そのものであり、私にとって最も印象深い経験です。
- Q5
- ZOOMOとして、地域にどのような価値を届けたいと考えていますか。また、これからのビジョンについてもお聞かせください。
動物園の最大の価値は、実際の動物に出会えることです。インターネットやはく製とは異なり、形や大きさの違う生きた動物を目の前にすることで、人は多くのことを感じ取ります。そのため獣医師や飼育スタッフは「アニマルウェルフェア(動物福祉)」に基づき、動物たちが心身ともに健康に暮らせるよう努めています。
2023年のリニューアルでは、動物の種類を100種から60種へと絞りました。種類を増やせば展示は豊かになりますが、一頭あたりのスペースや職員の時間が分散してしまいます。種類を減らすことで環境を改善し、より安全で健康的な飼育ができる体制になりました。ただ、「なぜカピバラがいなくなったのですか……」と残念そうに言われたりするときには、心苦しく思うこともあります。ここではカピバラをカピバラらしく飼うことが難しかったため、適切な設備がある他の動物園に移しました。お客様には「カピバラたちは別の動物園で元気に暮らしています」とお伝えしています。盛岡の動物園として伝えたいメッセージに沿って丁寧に選び抜いた結果が現在の構成です。健康な動物を見てもらえることは、お客様の共感や理解にもつながります。
盛岡の大きな特徴は、森に囲まれた「里山の動物園」であることです。実際に里山を歩くように、カモシカやキツネ、タヌキなどと出会える環境は全国的にも珍しく、野生では観察できない動物たちにじっくり向き合える場所でもあります。こうした地域性を生かし、あえて地元の動物も飼育しています。なかでも絶滅危惧種であるイヌワシは里山を象徴する存在として力を入れている動物です。日本固有の亜種であり、岩手県は国内で最も生息数の多い地域です。リニューアルでは実際に飛翔できる大型ケージも設置しました。生態系の頂点に立つ鳥として、その迫力と価値を多くの方に知っていただきたいと考えています。
ここには希少種だけでなく、クマやシカなど「有害獣」と呼ばれる動物もいます。しかし、本来はどれも生態系の重要な構成要素であり、欠かすことはできません。数が減りすぎた種は増やし、増えすぎて人との軋轢を生む場合は調整が必要になる――その現実も伝えていきたいと思っています。
重要なのが「生物多様性」という考え方です。多様な生き物が複雑につながり合うことで生態系は成り立ちます。「有害かどうか」という人間中心の視点ではなく、自然の循環が健全に続いていくためにすべての生き物が必要なのだということを、動物園で楽しく感じてもらえればと思います。
岩手の人々は自然との距離が近く、山菜やキノコ採りなどを通して「生態系の物質循環」を日常的に感じてきた地域です。最近はクマの出没で以前のように山に入れないこともありますが、その感覚は今も残っています。動物園ではこれを「命の循環」と呼び、野生では見えにくい命のつながり――死んだ動植物が次の命を支える自然の営み――を、知識ではなく体験として感じてもらえる場所でありたいと考えています。自然豊かな立地だからこそ、これは当園の大きな役割だと思っています。
もちろん、元気な動物をお見せすることも大切ですが、究極の目標は、生物多様性という言葉を知らなくても、自然界のつながりを直感的に感じてもらうことです。いま、世界では「One World – One Health」という理念が注目され、人の健康と動物の健康、生態系の健全さは一体として捉えるべきだとされています。こうした考え方は教室だけでは実感しにくいため、動物園での体験を通じて理解を深めてもらえる場にしたいと思っています。
現在特に取り組みたいのが、新しい動物病院の建設です。クラウドファンディングで支援を募り、園の中心に建てて診療の様子をガラス越しに見られるようにする計画です。治療や高齢動物の介護を知ることで、動物とのつながりをより深く感じてもらいたいと考えています。診療がない時間には映像や展示で紹介し、アニマルウェルフェアや命の循環を体験的に学べる施設にしたいと思っています。
2023年のリニューアルでは、動物の種類を100種から60種へと絞りました。種類を増やせば展示は豊かになりますが、一頭あたりのスペースや職員の時間が分散してしまいます。種類を減らすことで環境を改善し、より安全で健康的な飼育ができる体制になりました。ただ、「なぜカピバラがいなくなったのですか……」と残念そうに言われたりするときには、心苦しく思うこともあります。ここではカピバラをカピバラらしく飼うことが難しかったため、適切な設備がある他の動物園に移しました。お客様には「カピバラたちは別の動物園で元気に暮らしています」とお伝えしています。盛岡の動物園として伝えたいメッセージに沿って丁寧に選び抜いた結果が現在の構成です。健康な動物を見てもらえることは、お客様の共感や理解にもつながります。
盛岡の大きな特徴は、森に囲まれた「里山の動物園」であることです。実際に里山を歩くように、カモシカやキツネ、タヌキなどと出会える環境は全国的にも珍しく、野生では観察できない動物たちにじっくり向き合える場所でもあります。こうした地域性を生かし、あえて地元の動物も飼育しています。なかでも絶滅危惧種であるイヌワシは里山を象徴する存在として力を入れている動物です。日本固有の亜種であり、岩手県は国内で最も生息数の多い地域です。リニューアルでは実際に飛翔できる大型ケージも設置しました。生態系の頂点に立つ鳥として、その迫力と価値を多くの方に知っていただきたいと考えています。
ここには希少種だけでなく、クマやシカなど「有害獣」と呼ばれる動物もいます。しかし、本来はどれも生態系の重要な構成要素であり、欠かすことはできません。数が減りすぎた種は増やし、増えすぎて人との軋轢を生む場合は調整が必要になる――その現実も伝えていきたいと思っています。
重要なのが「生物多様性」という考え方です。多様な生き物が複雑につながり合うことで生態系は成り立ちます。「有害かどうか」という人間中心の視点ではなく、自然の循環が健全に続いていくためにすべての生き物が必要なのだということを、動物園で楽しく感じてもらえればと思います。
岩手の人々は自然との距離が近く、山菜やキノコ採りなどを通して「生態系の物質循環」を日常的に感じてきた地域です。最近はクマの出没で以前のように山に入れないこともありますが、その感覚は今も残っています。動物園ではこれを「命の循環」と呼び、野生では見えにくい命のつながり――死んだ動植物が次の命を支える自然の営み――を、知識ではなく体験として感じてもらえる場所でありたいと考えています。自然豊かな立地だからこそ、これは当園の大きな役割だと思っています。
もちろん、元気な動物をお見せすることも大切ですが、究極の目標は、生物多様性という言葉を知らなくても、自然界のつながりを直感的に感じてもらうことです。いま、世界では「One World – One Health」という理念が注目され、人の健康と動物の健康、生態系の健全さは一体として捉えるべきだとされています。こうした考え方は教室だけでは実感しにくいため、動物園での体験を通じて理解を深めてもらえる場にしたいと思っています。
現在特に取り組みたいのが、新しい動物病院の建設です。クラウドファンディングで支援を募り、園の中心に建てて診療の様子をガラス越しに見られるようにする計画です。治療や高齢動物の介護を知ることで、動物とのつながりをより深く感じてもらいたいと考えています。診療がない時間には映像や展示で紹介し、アニマルウェルフェアや命の循環を体験的に学べる施設にしたいと思っています。
- Q6
- 2029年に80周年を迎える岩手大学、そしてこれから本学で学ぶ学生へメッセージをお願いします。
「勉学に励んでください」と言うべきなのでしょうが、私自身がそれほど熱心に勉強していたわけではないので、あまり強くは言えません(笑)。岩手大学には、勉強だけでなくアルバイトや趣味にも打ち込み、学生生活をのびのび楽しめる雰囲気がありますよね。自由で穏やかな空気をこれからも大切にしてほしいと思います。
私は獣医師を目指して学んでいましたが、動物を治すことは、その動物と暮らす人々の生活を豊かにすることにもつながります。そう考えると、社会の構造や背景に関心を寄せる重要性が見えてきます。たとえば鳥インフルエンザが流行すれば、殺処分や防疫体制つくりが行われますが、そこには必ず社会的な背景があります。それを理解したうえで技術を提供することが獣医師の本来の役割です。
どんな職業であっても、人の社会や自然生態系という背景に目を向けながら、自分の役割を果たしていくことが大切です。そして、その感覚を持つ広い視野は自由な雰囲気の岩手大学だからこそ身に付きやすいのだと思います。80周年を迎える大学で学ぶ皆さんには、この環境の中で伸び伸びと力をつけ、社会に出てからの実践力につなげていってほしいと願っています。
私は獣医師を目指して学んでいましたが、動物を治すことは、その動物と暮らす人々の生活を豊かにすることにもつながります。そう考えると、社会の構造や背景に関心を寄せる重要性が見えてきます。たとえば鳥インフルエンザが流行すれば、殺処分や防疫体制つくりが行われますが、そこには必ず社会的な背景があります。それを理解したうえで技術を提供することが獣医師の本来の役割です。
どんな職業であっても、人の社会や自然生態系という背景に目を向けながら、自分の役割を果たしていくことが大切です。そして、その感覚を持つ広い視野は自由な雰囲気の岩手大学だからこそ身に付きやすいのだと思います。80周年を迎える大学で学ぶ皆さんには、この環境の中で伸び伸びと力をつけ、社会に出てからの実践力につなげていってほしいと願っています。

2026年3月10日(火)盛岡市動物公園ZOOMOにて収録